2ちゃんねる・ネット世論と現実の乖離 踊る阿呆の「祭り」のあとに

麻生さんがローゼン閣下などと呼ばれて
ネット住民の一部にもてはやされ出したのが２年ちょっと前のことだったと思う。

あのとき私はなぜ彼が担ぎ出されているのかに興味を持って、
彼を担いでいるネット住民について調べてみたことがある。

結果わかったことはあのムードを作り、
煽っているのはごく一部の人間であり、
そこにはその筋の人間もいて、
同時に現在、ドワンゴ関係会社に籍を置いているといわれる麻生さんの長男と
その学生時代からのお仲間もまたそうした戦略に携わっているということだった。

つまりマトリックスブームと同じく、"仕組まれた"ものだったというのが私の結論

彼らのムードがどれだけ追い風になったのかはわからねど
その後、麻生さんは総理・総裁となった。

が、ネットでどんなに盛り上げても麻生さんの支持率は下がるばかり
乖離していると言われ出すと、マスゴミは真実を伝えていないの大合唱。
(確かにご批判の一部は同意できるものもありますが・・)

ちなみに一昨日、選挙当日の20時からテレビ各局の特番と併せて行われた
ニコニコ動画でのホリエモン・ひろゆきらによる開票特番でも
冒頭でニコニコ動画が独自に(ネットで)行った調査では
自民党支持が最も多く、ついで投票に行かないという人が二番手

テレビ各局では同時刻
冒頭から出口調査結果からの予測ですでに民主圧勝と言っていた頃である。

両方を見比べながら「これ同じ国のことなんだっけ??」というくらい唖然とした。

ニコニコが情報操作したとはさすがに思っていない。
つーか、むしろしてないからこうなったのだろう

ニコニコのネット調査自体は大変おもしろい仕掛けだと思うし、
否定しないが、やはりユーザーの層、特性が偏りすぎていて
こういう問題をはかるには向いていないのだなぁ・・と改めて実感。

で、
小田嶋　隆さんが今回の選挙を受けてのネット世論と現実の乖離について
「2ちゃんねるは終わった」という趣旨の文章を発表されている。

→踊る阿呆の「祭り」のあとに

>>匿名掲示板は、サロンであった時代を終えた。
>>無論、世論の鏡として機能していた段階も離れた。
>>で、どうやら一種のアジビラかステ看板みたいなものに変貌しつつある。
>>この動きは、たぶん　もう元には戻らない。

という部分にはなるほど共感。
ここ数年、感じていたことを見事にまとめてくださった。

世を写す鏡であり、玉石混合だった頃は楽しかった。
でももう戻らないのだなぁ・・

まあ一部の平和な板ではまだそういう場所もあるのだろうけど・・