旅の空の下で再会 流Live in OYOYO/札幌 [音楽]
いまからちょうど10年前の私は今とは全然違う番組をたくさん作っていた。
ひとつが当時全盛だったアニメの人気声優さんのAMラジオ=アニラジ、
もうひとつが新人アーティストを売り出すための
いわゆるFMラジオのアーティスト番組というやつ。
最近はネットなどもあって売り出し方も変わってきたが、
昔はデビューした新人バンドやアーティストは
できるだけ多くのリスナーの耳に曲が届くように・・
まずはラジオ局を回って挨拶やゲスト出演をし、
次はお勉強目的(ライブのMCなどがきちんとできるように・・)ということで
レギュラーで番組を持つバターンが多かった。
そういう番組はたいてい所属レコード会社などが裏のスポンサーとなっており、
次々に新しいアーティストがデビューするので、半年なり1年くらいで
始まったり終わったり・・という感じ。
残念ながらもうすでに業界を去った人もいれば、
まだまだ一線で頑張っている人もいる。
そして・・・志半ばにして亡くなった人もいる。
はじまるときは担当者やマネージャーから「鍛えてやってください。」と
まるで塾にはじめて子供を連れてきた親みたいな感じで言われていた。
彼らのその後に果たして役に立てたのかはわからないけど、
預かった以上はなんとかラジオができる人になってほしい、
ラジオとは何かをわかってほしい・・ そんな気持ちで取り組んでいた。
予算もスケジュールもタイトで構成から完パケ(番組を放送できる状態に編集したテープ)
に仕上げるまでせいぜいADくんと二人で、あるいは一人で作ることも少なくなかった。
当時はラジオディレクターあるいは作家として、
仕事量ではピークともいえた時期で一週間最大で8番組くらい抱えていた。
(収入はその割に泣きたくなるくらい少なかったけど・・会社員だったし)
きつい時期ではあったのだけど、
逆にいろんな人たちと関わっていたのでそれが刺激になったし、楽しかった。
そんな10年前、1999年の春に番組をはじめたアーティストが
男女二人のアコースティックユニット「三角堂」
→三角堂の公式サイト、そういやこのサーバー うちで貸してるんでした。
↑
おにぎりあたためますか の「カーブの向こうに」収録
横浜出身のギタリスト兼コンポーザー 春と、
北海道・十勝出身の伸びやかなボーカル 流の二人 は、
渋谷などのストリートで歌って話題となっており、
その勢いを買ってデビューしたばかりだった。
ボーカル 流はとにかく歌うことが大好き!!という気持ちが
溢れて溢れて止まらないといった感じの人。
当時は子供の頃からの純粋な気持ちを持ったまま、
十勝から飛び出してきました!!って感じで、
はじめてのラジオということもあり、とにかく一生懸命に取り組んでいた。
が、しかし最初はなかなかうまく喋れない!!
しっかり者の兄貴分だった春と二人で掛け合いでトークをすると
ともすれば不思議ちゃん??と誤解されかねない感じ。(苦笑
でも歌を歌わせれば本物で・・
じゃあ、とにかく歌が好きだ!!っていう部分で勝負してみればいいじゃん!!
ということで番組では・・
・堂々めぐり =三角堂という名前にひっかけて、○○堂とつく名前のお店を訪ね、
そこのCM/イメージソングを(押し売りで)作って回るというコーナー
(いまだに三茶で歌った「お菓子の太子堂」の歌が頭から離れません。)
・We Love Music =古今東西の名曲をリスナーからのリクエストに基づいて、
三角堂なりのアレンジと解釈でカヴァーするコーナー。
(ブルーハーツとか、ヒップホップとかかなりいろいろやりました。)
という2つのコーナーを作った。
まあ、二つ目の方は当時「LOVELOVEあいしてる」という番組が大好きで、
ああいう風に歌っていいじゃん!!みたいな番組がやれたらなぁ・・というのが理由
(のちにLOVELOVEのきくちP.にもその話をしたら喜んでもらえました。そういえば)
僕は毎週宿題のように「今度はこんなお店行くから歌作ってきて」とか、
「こんなリクエストきてるからアレンジしてきて」とか言ってるだけなんだけど、
本人達からしたらレコーディングやらライブやらがある合間で大変だったと思う。
三角堂のラジオは途中で放送枠を変えながら結局2年弱続いた。
私はその後、それらのラジオ番組からテレビを中心とした仕事へシフトしていき、
三角堂もその後、名作「1974」をはじめとする作品を世に送り出したあと、
2006年からは活動を休止して、それぞれソロとして活躍している。
最初はほとんど喋れなかった流は、
その後、地元北海道を代表するラジオ番組「アタヤン」を担当するまでになり、
4,5年前にたまたまその放送日に札幌にいたときに
STVのスタジオに遊びに行ったりもした。
ソロになってからはネットではやりとりするものの
なかなか会う機会がなかったのだが、
昨夜、ここ札幌で(それこそSTVで会って以来?)再会した。
彼女は先日「幸福駅」という新しいシングルCDをリリースし、
その発売記念と題して北海道内を回るツアーを行っていたのだ。
→新曲「幸福駅」リリース間近 音更出身歌手・流さん
昨日、たまたま彼女のブログを見ていたら、
→流のブログ くう・ねる・うたう
その札幌公演が当日であることを知り、
こっちも札幌に滞在しているので仕事終わりで顔を出そうと決意。
が、終わったのはライブの開演時間から1時間以上過ぎた20時半過ぎ
ダッシュで会場に駆けつけたものの見られたのはラストの2曲だけorz.
考えてみたらソロになった彼女の歌を生で聴くのは初めてだったのだけど、
むしろ三角堂の頃よりもずっともっと力強く、
そしてのびやかに歌っているように思えた。
気負っているものなどなく、
そうはじめて会った時の印象と同じように ただ歌が好きだ という気持ちと、
そして私の言葉を直接みんなに伝えたいんだ っていう想いと・・
まるで翼が生えているように・・
そんな幸せそうな彼女の歌声に、たった2曲ではあったけど癒されたし、
終演後の客席からもそんなムードが伝わってきてとてもよかった。
終演後、顔を合わせたら「なんでここにいるの??」ともの凄く驚いてた。
短い再会だったけど変わらないものと、変わっていくものと・・
両方を持って頑張ってるその姿を見て、
こっちもまた頑張らなくちゃ
決意を新たにした夜でした。
あと、昨夜のライブ会場となったOYOYOという空間もとてもよかった。
→OYOYOについて
外見は高度成長期の1963年に建てられた今ではクラシックなオフィスビルで、
こんなとこでライブ??って感じなんだけど、
中はとてもおしゃれでテラスがあってそこでお酒を飲んだり、
そこからライブを楽しむこともできたり・・
またここで、彼女の歌を聴けたら・・(今度はフルで)幸せだなぁ・・と
ま、その前に恵比寿でライブがあるんだけどな。
みんなもよかったら彼女の歌を聴いてみてください。
昨年リリースのアルバムHarmonyxHarmonyはiTunesMusicStoreでも買えますし、
CD&ニューシングル「幸福駅」は以下のサイトからお買い求めいただけます。
→札幌のミュージックショップ・音楽処さん
ひとつが当時全盛だったアニメの人気声優さんのAMラジオ=アニラジ、
もうひとつが新人アーティストを売り出すための
いわゆるFMラジオのアーティスト番組というやつ。
最近はネットなどもあって売り出し方も変わってきたが、
昔はデビューした新人バンドやアーティストは
できるだけ多くのリスナーの耳に曲が届くように・・
まずはラジオ局を回って挨拶やゲスト出演をし、
次はお勉強目的(ライブのMCなどがきちんとできるように・・)ということで
レギュラーで番組を持つバターンが多かった。
そういう番組はたいてい所属レコード会社などが裏のスポンサーとなっており、
次々に新しいアーティストがデビューするので、半年なり1年くらいで
始まったり終わったり・・という感じ。
残念ながらもうすでに業界を去った人もいれば、
まだまだ一線で頑張っている人もいる。
そして・・・志半ばにして亡くなった人もいる。
はじまるときは担当者やマネージャーから「鍛えてやってください。」と
まるで塾にはじめて子供を連れてきた親みたいな感じで言われていた。
彼らのその後に果たして役に立てたのかはわからないけど、
預かった以上はなんとかラジオができる人になってほしい、
ラジオとは何かをわかってほしい・・ そんな気持ちで取り組んでいた。
予算もスケジュールもタイトで構成から完パケ(番組を放送できる状態に編集したテープ)
に仕上げるまでせいぜいADくんと二人で、あるいは一人で作ることも少なくなかった。
当時はラジオディレクターあるいは作家として、
仕事量ではピークともいえた時期で一週間最大で8番組くらい抱えていた。
(収入はその割に泣きたくなるくらい少なかったけど・・会社員だったし)
きつい時期ではあったのだけど、
逆にいろんな人たちと関わっていたのでそれが刺激になったし、楽しかった。
そんな10年前、1999年の春に番組をはじめたアーティストが
男女二人のアコースティックユニット「三角堂」
→三角堂の公式サイト、そういやこのサーバー うちで貸してるんでした。
↑
おにぎりあたためますか の「カーブの向こうに」収録
横浜出身のギタリスト兼コンポーザー 春と、
北海道・十勝出身の伸びやかなボーカル 流の二人 は、
渋谷などのストリートで歌って話題となっており、
その勢いを買ってデビューしたばかりだった。
ボーカル 流はとにかく歌うことが大好き!!という気持ちが
溢れて溢れて止まらないといった感じの人。
当時は子供の頃からの純粋な気持ちを持ったまま、
十勝から飛び出してきました!!って感じで、
はじめてのラジオということもあり、とにかく一生懸命に取り組んでいた。
が、しかし最初はなかなかうまく喋れない!!
しっかり者の兄貴分だった春と二人で掛け合いでトークをすると
ともすれば不思議ちゃん??と誤解されかねない感じ。(苦笑
でも歌を歌わせれば本物で・・
じゃあ、とにかく歌が好きだ!!っていう部分で勝負してみればいいじゃん!!
ということで番組では・・
・堂々めぐり =三角堂という名前にひっかけて、○○堂とつく名前のお店を訪ね、
そこのCM/イメージソングを(押し売りで)作って回るというコーナー
(いまだに三茶で歌った「お菓子の太子堂」の歌が頭から離れません。)
・We Love Music =古今東西の名曲をリスナーからのリクエストに基づいて、
三角堂なりのアレンジと解釈でカヴァーするコーナー。
(ブルーハーツとか、ヒップホップとかかなりいろいろやりました。)
という2つのコーナーを作った。
まあ、二つ目の方は当時「LOVELOVEあいしてる」という番組が大好きで、
ああいう風に歌っていいじゃん!!みたいな番組がやれたらなぁ・・というのが理由
(のちにLOVELOVEのきくちP.にもその話をしたら喜んでもらえました。そういえば)
僕は毎週宿題のように「今度はこんなお店行くから歌作ってきて」とか、
「こんなリクエストきてるからアレンジしてきて」とか言ってるだけなんだけど、
本人達からしたらレコーディングやらライブやらがある合間で大変だったと思う。
三角堂のラジオは途中で放送枠を変えながら結局2年弱続いた。
私はその後、それらのラジオ番組からテレビを中心とした仕事へシフトしていき、
三角堂もその後、名作「1974」をはじめとする作品を世に送り出したあと、
2006年からは活動を休止して、それぞれソロとして活躍している。
最初はほとんど喋れなかった流は、
その後、地元北海道を代表するラジオ番組「アタヤン」を担当するまでになり、
4,5年前にたまたまその放送日に札幌にいたときに
STVのスタジオに遊びに行ったりもした。
ソロになってからはネットではやりとりするものの
なかなか会う機会がなかったのだが、
昨夜、ここ札幌で(それこそSTVで会って以来?)再会した。
彼女は先日「幸福駅」という新しいシングルCDをリリースし、
その発売記念と題して北海道内を回るツアーを行っていたのだ。
→新曲「幸福駅」リリース間近 音更出身歌手・流さん
昨日、たまたま彼女のブログを見ていたら、
→流のブログ くう・ねる・うたう
その札幌公演が当日であることを知り、
こっちも札幌に滞在しているので仕事終わりで顔を出そうと決意。
が、終わったのはライブの開演時間から1時間以上過ぎた20時半過ぎ
ダッシュで会場に駆けつけたものの見られたのはラストの2曲だけorz.
考えてみたらソロになった彼女の歌を生で聴くのは初めてだったのだけど、
むしろ三角堂の頃よりもずっともっと力強く、
そしてのびやかに歌っているように思えた。
気負っているものなどなく、
そうはじめて会った時の印象と同じように ただ歌が好きだ という気持ちと、
そして私の言葉を直接みんなに伝えたいんだ っていう想いと・・
まるで翼が生えているように・・
そんな幸せそうな彼女の歌声に、たった2曲ではあったけど癒されたし、
終演後の客席からもそんなムードが伝わってきてとてもよかった。
終演後、顔を合わせたら「なんでここにいるの??」ともの凄く驚いてた。
短い再会だったけど変わらないものと、変わっていくものと・・
両方を持って頑張ってるその姿を見て、
こっちもまた頑張らなくちゃ
決意を新たにした夜でした。
あと、昨夜のライブ会場となったOYOYOという空間もとてもよかった。
→OYOYOについて
外見は高度成長期の1963年に建てられた今ではクラシックなオフィスビルで、
こんなとこでライブ??って感じなんだけど、
中はとてもおしゃれでテラスがあってそこでお酒を飲んだり、
そこからライブを楽しむこともできたり・・
またここで、彼女の歌を聴けたら・・(今度はフルで)幸せだなぁ・・と
ま、その前に恵比寿でライブがあるんだけどな。
みんなもよかったら彼女の歌を聴いてみてください。
昨年リリースのアルバムHarmonyxHarmonyはiTunesMusicStoreでも買えますし、
CD&ニューシングル「幸福駅」は以下のサイトからお買い求めいただけます。
→札幌のミュージックショップ・音楽処さん
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