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2009年という年 [日記]

2009年も残すところわずか・・
今年は浅草で新年を迎えるトトロ。さんです。

振り返ってみるとあっという間だった2009年
世の中的にも大きな変化があって、
自分にとっても、大げさにいえばこの国の歴史でも
節目節目で思い出す一年になるのではないか?と思います。

さまざまな問題への取材を通して、
たくさんの同世代と対話し、
それを通して自分自身もいろいろ考えさせられることの多い年でした。

まず正月を返上して例の派遣村に行ったり、
愛知に行ったり・・
いわゆる派遣切りや雇い止めなど雇用危機の問題と向き合いました。

実際に感じたのは本当に仕事がない!!ということ

特に地方、北海道・九州・沖縄は深刻で

まともな給料がもらえるような仕事は、
公務員、銀行などごくわずかしかなく、
地元の大学を出たとか、
東京の大学出て地元に帰ってきたとか位では
業種に関係なく正社員として働ける口があれば
相当ラッキーというのが実情

自分の経歴とか学んだことを生かせるような仕事をしたい・・
なんて高望みもいいところ

そんな中で大学院にいって時間稼ぎする余裕もなく、
何でもいいから仕事をしなければ・・

そんな焦る気持ちにつけこむように
全国津々浦々に派遣会社が進出し、
まさに奴隷のように駆り集めていったのでした。

実際にたくさんの人に話を聞きました。

彼らの多くは
親、周囲に迷惑をかけたくない。
きちんと働いて自立したい
別に生活保護を受けたいわけではない

という気持ちを強く持ち、それができない自分を責めてもいました。

一年後の現在、派遣という働き方そのものが問題だとされ、
禁止されようとしていますが、

いろいろ問題はありながらも、
働けないよりはマシであるという声もたくさん聞いたので
実際そうなったあとにはまたいろいろな問題が起きるのではと懸念しています。

ちなみについ最近は年3万人を超えた自殺者の問題とも向き合いました。

番組上では時間がなくて、あまり細かく扱えなかったのですけど、
高齢者や持病を持つ人々、経済的に困窮した中高年が多いとされていた自殺は

今、20-30代にも広がっています。

もちろん鬱病とかも増えているんだけど、
結局そういう風に追い込んでいる大きな部分に
将来への不安だったり、仕事の問題があります。

大卒の就職率が六割強という厳しい状況もあり、
残念ながらこの傾向はさらに広がりそうです。

実際、某有名大学では今春の卒業生がすでに数十人単位で
自殺しているそうでして・・

ぶっちゃけゆとり教育とやらで、自分は何にでもなれるんだ
世界にひとつだけの花なんだーとか思ったかどうかは知りませんけど、

夢や希望を持って、親にも期待と多大な投資をされて生きてきて、
二十歳そこそこでいきなり谷底に突き落とされたら
耐えられないと思うよ

いい加減、教育も見直さないといけないと思う

それもただ学力がどうこうという話ではなくて、
この国でこれから生きていくためにはどういう能力が必要なのかという観点で

あといい加減、世の中の共通認識として持たなければいけないこと

「仕事はすべての人に行き渡らない、つーか平等なんて嘘」
「勉強していい大学を出たからといって、就職や結婚は当たり前にあるものではない」

ということだと思います。

食糧難に備えて、農業の国営化・公社化するとか、
よっぽど抜本的な雇用対策でもしない限り、

民間に任せておいたら、
製造業なんかもっと国外へ流出して、
気がつけばかつてMADE IN JAPANの代名詞だったような有名企業が
こぞってただ元々が日本発だった国際企業でしかなくなってたり、
あるいは外資に買われて一部門になってたりするだろうし・・。

たぷん、もっと酷くなる一方

そんな過渡期であっても、
たとえお先真っ暗であっても
働いて、お金稼いで、納税して、生きていかねばならないわけで・・

一番やりきれない想いを持ってるのが、今の20-30代だと思います。

今年は婚活ブームとやらもあって、
それについても番組を作らせていただいたのですが、
それも基本は同じなのね。

もちろん高望みしすぎるからとか、
やっぱ男と女、相手あっての話だからいろいろあるんだけどさ

シンプルに考えれば

幸せになりたい!!

それがなぜかなえられないの?という葛藤の中で
悩んじゃったり、自分を責めちゃったり、
明後日の方向を向いちゃってそのまま走って帰ってこれなかったり・・

親世代にとって当たり前だったこと、
そこにあると教わってきたレールがいざ走ってきたら
無くなってたということなのですよ。

やっぱりそれは自己責任論で責めるには
あまりにも酷い現状があると思います。

民主党政権も細かい問題にとらわれちゃって、
長期的な視野にたった政策・戦略がなかなか見えてこず、

正直来年に希望が持てるなんてとても思えませんが、

捨て石にされるのは御免だ!!という憤りをもちつつ、
頑張って生きていこうと思います。

まだまだ書ききれないことたくさんありますが、
年を越しちゃいそうなのでこのへんで・・

あ、今年一年 たくさんの方にお世話になりました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

その気持ちを言葉以上に表すためにも
来年の仕事なり、形にしてお返ししたいと思います。

そして誤字脱字だらけ、書きなぐり長文ばっかの
当ブログをお読みいただいている全ての皆様にも感謝☆

ありがとうございました。
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