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旧姫路市営モノレール廃線跡を歩く [廃墟]

兵庫県姫路市に立ち寄ったのですが、
新幹線まで1時間位あったので
旧姫路市営モノレール廃線跡を歩いてみました。

ご存じない方は→姫路市営モノレールを訪ねて

一部危険個所は撤去されたものの
昭和49年の廃止以来、36年に渡って

レール・駅舎・設備とも放置されてきた負の遺産ですが、
近年の廃墟・廃線ブームで注目され、

跡形もなく消え去った横浜ドリームランド線と違い、
整備した上で「かつて未来の乗り物だった」モノレール遺跡として
保存・公開されるという信じられない数奇な運命を辿ることになりました。

正式公開はまだ先ですが、昨年末には35年ぶりに
旧手柄山駅舎・車両基地から車両が引っ張り出されて
公開されたりもしました。

最初で最後の屋外一般公開


今、JRの姫路駅は再開発中だったりするのですが、
そこから200m程歩いた山陽百貨店の裏手から現存する線路が見えてきます。

恒久施設の予定だったので軌道高架下は
そのまま商店が入る鉄筋ビル・アパートになっているのですが、
今やここ自体が遺跡テイストになっています。

写真.jpg

写真5.jpg
軌道は途切れ途切れになりながら、山陽電鉄の線路を跨いでさらに続きます。

写真2.jpg

そして市営住宅・ホテルを兼ねたハイブリッド建築にして、
姫路市営モノレール唯一の途中駅だった大将軍駅が見えてきます。

今も住宅としては現役なのですがホーム部分は閉鎖されたまま

でもなんか銀河鉄道999を思わせるカッチョよい駅です。

写真4.jpg

姫路駅からここまで歩いてわずか10分足らず

これじゃ誰も乗らないわけですよね。(苦笑

と、今回は時間もないのでここまでで引き返しましたが、
今度時間があったら あるいは公開されてから改めて手柄山に行ってみたいです。
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追悼・甲賀ファミリーランド [廃墟]

お友達の三五繭夢さんの写真集「廃墟ノスタルジア」の表紙にもなった

廃墟ノスタルジア

廃墟ノスタルジア

  • 作者: 三五 繭夢
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 単行本


滋賀県の山中にあった遊園地
「甲賀ファミリーランド」跡の廃墟がついに解体されてしまいました。
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夏前から「解体されるらしい」との情報は得ていたのですが、

>>今年9月から遊具の撤去作業に入り、観覧車も解体された。かつて園内にあり、JR甲西駅前に移設された蒸気機関車も市が県外の企業に譲渡し、このほど姿を消した。

だそうで・・・

「勝手に入られ危険」と遊具撤去 20年前閉鎖 湖南の遊園地

こないだ三五さんと会ったときも「私にも責任あるかも」と複雑な思いを話していました。
私も廃墟ブームに少なからず荷担していた側なので同じ思いでいます。

ブーム以前は割と簡単に許可をとって見ることができたし、
ファミリーランド側も比較的理解があっていろいろ撮影とかもできたんですが、
ここ数年はゴンドラに乗って壊してしまった人もいたとかで
(つーか死なないだけマシ、あれに乗ろうとする人がいたとは・・)
洒落にならないとこまできてたみたいです。

かつてトトロ。さんも廃墟に魅せられ、各地の廃墟を巡っていましたが
はじめて甲賀ファミリーランドを見たときのことは忘れられません。

峠の山道を走っていると谷間に観覧車が見えてきて、
遠目にも廻っているのがわかるんですが、
それだけ見てると営業中?と勘違いするのに、
山道を登って遊園地へと近づくと
20年放置され荒れたままの夢の跡だったことに気づく・・という

不謹慎かもしれませんが、本当に幻想的な光景でした。

実際に廃墟に行き、眺めているとその物件の往時の姿が浮かんできたりして
浸ってしまうことがありますが、ここでは不覚にも涙しそうになりました。

追悼の意味を込めて、写真と動画を公開したく思います。
今は亡き甲賀ファミリーランドとそれを支え、愛した全ての方々に捧げます。



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続きを読む


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廃景 東海地方某小学校にて・・ [廃墟]

時計の針を止めて5年
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今でもそのときのまま

空気も
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思い出も
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すべて此所に残っていた。
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やがて還ってくるかつての子供達のために

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・・・撮ったのにうぷるの忘れてたシリーズ
(実はたくさんある)
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サヨナラ 大阪タワー [廃墟]

意外と知られていないことだが、大阪にも大阪タワーがある。
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ただし高さは東京タワーの3分の1の100mちょっと

1966年にABC朝日放送の敷地内に建ったこのタワーは、
東京タワー同様に各種電波塔として、
そして大阪の町を一望できる観光施設として多くの人を集めた。

建てられたばかりの頃には、
あの初代「ウルトラマン」のロケにも使われている。
私も大好きなゴモラが登場する回で、
科学特捜隊の前線基地として登場するのだ。


80年代前半までは大阪の各種観光ガイドでも取り上げられていた。
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関連リンク タワーファンタジアさん(展望タワーファンサイト)

しかしバブル期と前後して、
すぐ近くにある梅田スカイビル・空中庭園をはじめ、
大阪にも高層ビルが立ち並び、あっという間にその存在は埋もれていった。

通天閣、梅田スカイビル、京都タワー、神戸ポートタワーなどが結成している
関西4タワーというよくわからない同盟があるのだが、
もちろんここからも無視されている。

同じく無視されている大阪・負のバブル遺産南港のWTCタワーと合わせて
枢軸国もしくはウルトラマンでいえばレオとアストラみたいな扱い

またこのタワーをスタジオとして放送されていた
ABC朝の人気ローカル番組「おはよう朝日です」もタワーからの放送が取りやめとなり、
また展望台の営業も終了し、ここ10年近くはほとんど廃墟状態。
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かろうじて下層にある喫茶店だけが営業していたが、
来月にも予定されている(というかすでに稼動していて引越し中)
新社屋移転、敷地売却にともなっていよいよ取り壊されることとなった。

朝日放送に用事があったついでにと・・お別れをしてきた。

私が大阪タワーに上ったのはたった一度、
生まれてはじめて大阪にいった1981年のことだ。

まだ7才の私はこの年、神戸で開かれたポートピア'81
家族と一緒に出かけたのだが、
このとき泊まったのが大阪タワーのすぐ隣にあり、
やはり朝日放送が経営していた旧ホテルプラザ

なぜかホテル側の手違いで予約していた部屋を
他の人に廻されてしまったとかで
たまたま空いていたスイートに通されて泊まったのだ。

新婚さんいらっしゃい でここの宿泊券がよくプレゼントされていたが、
当時は一流ホテルとして知られていた。

人生初のスイートルーム(そして次にそれに泊まるの数十年かかる)
なんだか南国風な家具・内装になっていて、
すごく興奮したのを覚えている。

今は大塚家具のショールームとして一部が使われているが基本的に廃墟
あの部屋はまだ残っているのだろうか??

そしてその隣にあった近未来的なこのタワーの建物
もう四半世紀も前の記憶だが今もしっかりと覚えている。
(でも肝心のポートピアでは何を見たかほとんど覚えていないんだけどね。)

お別れイベントもなく、寂しい最後ではあるが、
私は生涯忘れない。

大阪に大阪タワーがあったことを・・
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廃墟を題材としたコンピCDが発売!! [廃墟]

日本のど真ん中 愛知県から廃墟ファンに旋風を巻き起こしている
東海秘密倶楽部さんが新基軸の企画をスタート!

インディーズのアーティスト達が廃墟からインスピレーションを受けて
制作した音楽達と写真集「廃墟ノスタルジア」をはじめ、
様々な廃墟PHOTOで活躍されている三五繭夢さんの
32P.にも及ぶ撮り下ろし写真ブックレットで構成されたコンピレーションCD
「廃墟へ行くつもりじゃなかった」が4/10日より発売開始だそうですよ~!

公式サイト(試聴もできます。)

タイトルがフリッパーズギターの1'stっぽいのがちょっと懐かしいです。(ww

先日うどん遍路の旅をした際に、
実はこのCDの追い込み真っ最中の三五さんとお会いしたのですが、
「今まで未発表の物件含めて、
全国津々浦々を廻って撮影した自信作」とのことなので、
廃墟ファンならぜひマストアイテムとしてお買い上げいただきたいです。

私的には化女沼レジャーランドとか、
関ヶ原メナードランドがすっげー気になります。(遊園地廃墟大好きっ♪)

ちなみに三五さんには
私の手がけたDVD「追憶の廃墟」のジャケットや特典写真も
手がけていただいています。

まだの方はそちらもぜひ(w

追憶の廃墟 THE LOST PLACE

追憶の廃墟 THE LOST PLACE

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2006/02/24
  • メディア: DVD


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おもちゃ屋に賭けた男の人生 誰か助けてください。 [廃墟]

子供の頃、よく見かけた近所の小さなおもちゃ屋さん

お小遣いを貯めてやっと買ったり、
誕生日やクリスマスに大きなものを買って貰ったり、
はたまたその反対に買えなくて悔しい想いをしたり・・・
なんて経験が誰にでもあるのではないかと思います。

私にももちろんそんな思い出があり、
学校帰りに立ち寄っては買いもしないのに
店のおじさん・おばさんとの会話を楽しんだりしてました。

まだインターネットなど考えもしなかったあの頃、
新しいおもちゃやガンプラの情報はそんな会話の中や、
おもちゃ屋で貰うチラシから仕入れたりしていたものです。

しかし最近は大型店が増えたり、ネットショッピングも台頭してきて
そういったおもちゃ屋さんもすっかり減ってしまいました。

これからご紹介するA玩具店もそんな時代の流れの中で、
4年程前に致し方なく廃業しました。

神奈川県の駅停車しか止まらない某駅の近くで親の代から
50年近くも営業していた小さなお店でした。

私も小学生の頃から知っていて、何度か利用していたのですが、
大人になり、すっかり忘れていたところ、友人経由で
「ついに廃業するらしい。」との噂を聞き、一緒に様子を見に行きました。

久々に会ったおじさんは、
もう初老といっていい年になっていましたが、
張り切って閉店セールをされていました。

その時、私や友人は信じられないものを多数目にしたのです。
倉庫にしまってあったという1960-70年代のレアなおもちゃの数々。

ミニカーやプラモ、初期型の電子ブロックSRシリーズ、マイキット、
そしてゲームもファミコンやゲームウォッチは言うに及ばず、
アタリや国産初のテレビゲーム機エポック社「テレビテニス」など・・

「うちは50年やってたからね。」
中国四千年の歴史みたく軽く言ってくれるおじさん

いやいや、
「そんな在庫ばっかり抱えてたらそら潰れるから!!」

突っ込みたい衝動を抑えて、その時まさしく私は大人買いしまくりました。

そして閉店セールという祭が去り、店も更地となった2年前のある日のこと
A玩具店のおじさんから電話がかかってきました。

その内容とは・・
「実は店はすっかり処分したんだけど、
倉庫にまだ在庫がたくさん残ってるんで見に来ないか?」というもの。

閉店セール時に名刺を置いていってたのをふと思いだしたんだそうで・・

すかさず「行きます。」と返事をし、
例の友人と連れだって出かけたその倉庫こそ・・

さらなる魔窟なのでありました。

具体的に言うと廃アパート一棟全部屋まるごと倉庫であり、
そこに尋常でない量のおもちゃやゲームソフトの在庫があったのです。

特にゲームソフトに至ってはファミコン以前のものから、
ファミコン、GB、SFC、PCE、メガドラ、サターンあたりまで
数千本が箱のまま眠っています。

閉店セールってなんだったの?つーか氷山の一角ってこういうこと?

そんな気持ちにさせられながらも、
その空間と物量はとても一人、二人では探索できるものではなく・・

というわけでそれ以来、数回に渡っておもちゃに詳しい専門家を
招集して、楽術調査団を結成し、
定期的に発掘調査を行っております。

これまでバンダイの1966年のヒット商品「クレイジーフォーム」や、
任天堂の「キャンデーマシン」(わたあめ作る機械)など
いろんな面白アイテムを(しかも新品で)発掘してきた我が調査団

今回も・・

任天堂「マッハライダー」(1972)

のちのファミコンの同名ゲームの原型っぽい?
レーシングカーゲーム

とか、

80年代初期ミニ四駆ブーム当時の名車達大量

とか、いろんなものを発掘し、サンプルとして(お金と引き替えに)
持ち帰っておりますが、
在庫が在りすぎてまだまだ発掘しきれてないのが実情です。

で、今日は本邦初公開!
先日行われた第三回発掘調査の模様を映像にてご紹介したく思います。

ところで・・、今までずっと秘密にしてきたのに、
なんで今回このことをブログに書いてしまったのかというと・・

ぶっちゃけ、この宝の山を誰かまとめて引き取りませんか?
と思ったからなんです。

こういう素敵な機会を設けてくださる
この倉庫(廃墟)の持ち主であるおじさん、いやおじいさんは
今は細々とアルバイトをして食いつないでいるそうなんですが、
「自分にはおもちゃ屋以外の仕事は考えられない。
なんとかもう一度、おもちゃ屋をやりたいんだ」

熱い想いをもってらっしゃいます。

で、その夢を叶えるためにこの倉庫(廃墟)を建物ごと処分したいのですが、
なにしろこんな風にまだたくさんの在庫がある状況です。

かといって捨てたり、重機で潰すのも忍びない・・。

私や友人がまとめて引き取れればいいのですが、
所詮個人数人では限界があります。

そこで・・

誰かこれらをまとめていくらかで在庫を引き取ってくれる
業者さんないし個人、グループ

の方がいれば・・と思っています。

また同時に今やっている調査団をもっと拡大して、
たくさんの人にきてもらって、ワーッと買って貰うフリマのようなイベントにする
というような手も考えられないか?とも思ってたりします。

おじさんにきてもらって、一日だけA玩具店を復活するのです。

ただご覧の通り、この倉庫(廃墟)の場所だと狭いし、
なによりも廃墟ですので、建物自体が相当ヤバイということもあり、
この場所での開催は不可能ですから、それをやるときは
結局どこかにこの膨大な量のおもちゃを運び出さなければなりません。

いずれにせよ、
実現にはいくつかの障害はありますが、
もし誰か興味を持たれた方がいたら、まずコメントかメールでご一報ください。

よろしくお願いします。

P.S
ちなみに調査団にはおはらんや、和治さんといった面々にも参加していただきました。
つーか、和治さん こないだ100本くらいゲームソフト買ってたよ?

追記 おかげさまでおもちゃ達の処分は引き取り手多数で終了しています。 一部は三重県伊賀上野にある博物館に引き取られ、いつでも見学できるようにもなっています。 くわしくはこちらの記事に書いています。
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Tokyo Ruin Nightに映像出品します。 [廃墟]

前にも告知しましたが、
明日の夜、東京・阿佐ヶ谷にて廃墟探検家・栗原 亨さん
愉快なお仲間の主催する廃墟フリークのためのイベント
「Tokyo Ruin Night」が行われます。

おかげさまでチケットはほぼ完売らしいです。
ブームといわれてから早5年とか経ちますが、
相変わらずフリークの皆様の熱さを感じる今日この頃です。

廃墟の歩き方 探索篇

廃墟の歩き方 探索篇

  • 作者: 栗原 亨
  • 出版社/メーカー: イーストプレス
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 単行本


で、このイベントに実は参加のお誘いをいただいてたんですが、
ちょうど年末進行と重なっていたため泣く泣く諦めておりましたところ、
栗原さんから「映像とか写真とかあれば展示・上映しますよ。」と
暖かいお言葉をいただきまして、
恥ずかしながら3分程の初公開映像を制作し、
出品させていただきました。

あまり時間もない中だったので、
正直言ってクオリティ的には手抜きですが、
恐らく多くの方に「おおおお~」と
驚いていただけるであろうネタですので、
参加される皆様におかれましては楽しんでいただければ幸いです。

いや~、しかし「蜥蜴の第三の目」さんと栗原さん、黒魔さん達のトークとか、
(ネットラジオもたまに聞いてます。)
ウシロくんのライブは是非見たかったなぁ・・。

ま、明日は東京にいないのでどうしようもないんだけどね。
(廃墟!廃墟!廃墟!は本当に名曲だと思います。)

追憶の廃墟 THE LOST PLACE

追憶の廃墟 THE LOST PLACE

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2006/02/24
  • メディア: DVD


↑私がプロデュースした廃墟DVDです。まだの方は是非に☆


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廃墟王子の栗原さん達がイベントやりますよ~の巻 [廃墟]

新宿ロフトプラスワンでの「ビバ!廃墟」以来、
丸々3年弱ぶりの開催となる東京での廃墟イベントが決定しました。

Tokyo Ruin Night
2006年11月25日(土) 18:00~23:00
阿佐谷の「我無双」というところで行われます。

イベント告知サイト


↑懐かしの「ビバ!廃墟」の模様。

つーか、次回やるやるといってなかなかできないままでした。
ホント期待してくれていた皆さん申し訳ない。

今回私はなんら関わってない上、時期的にも
ちょっと年末進行で微妙という情勢なんですが参加メンバーの豪華さと
先日の大阪でのイベントの盛況ぶりを聞くにつれ、
これはもういくしか!と断言できます。

つーか廃墟好きなら是非行けやれ行けそら行けであります。
どうぞお楽しみに!!

追憶の廃墟 THE LOST PLACE

追憶の廃墟 THE LOST PLACE

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2006/02/24
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↑トトロ。さん監修の廃墟DVDです。まだの方は是非に!


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幻のユートピア・ファンタラマを探して 後編 [廃墟]

前編中編と併せてお読みください。

ついに目の前に現れた和製イッツ・ア・スモールワールドの最高峰?
その名は「ファンタラマ」

外から見た植物園みたいなこの建物がまさに「ファンタラマ」だったのです。
しかし植物にホンモノを使うなんてゴージャスすぎるっちゅうか、
なんちゅうか本中華

廃墟と化してこの時点で2,3年ですが、かなりキテる空間になってます。


天井を見上げればピエロくんがお出迎え

そしてプラットホームには三隻のボートが
(永遠に来ない)出発を待っていました。

ボートに乗り込んでいるのは
今までお客さんを楽しませてくれた人形のカップル達


今度はわたしたちが乗るのよ~!
さぁ一緒にすてきな世界へ!!

「イッツ・ア・スモールワールド」に世界は一つの歌があるように、
「ファンタラマ館」にもテーマソングが流れていました。

「ファンタラマ、ファンタラマ~♪みんなのファンタラマ~」
 ミ ミレド    ミ ミレド   ミーミレドードシラーーー

というメロディー・歌詞が繰り返されるだけというこの洗脳音楽
一度訪れた人は絶対に忘れないという程のインパクトがあったようです。

初音に歌わせちゃった人が(w↓

ちなみに調べによればこのテーマ曲はレコード化もされており、

サトウ ハチローが作詞、中田喜直が作曲なんだとか・・

超聞いてみたいです。

ですが、もう「ファンタラマ」に歌が鳴り響くことはありません。
せめて脳内でこの歌を想像しながら、
「ファンタラマ」空想の旅へ出発してみることにします


まずはルールをよく読んで・・


スイッチオン!


水のない水路を進むと・・

ファンタラマ~♪

ファンタラマ~♪


みんなのファンタラマ~♪
(現役当時の写真です。)

ファン・・・


残念!

その先はすでに解体されたあとでした。

世界25か国のすてきな世界はすでに瓦礫と化し・・
無造作に放置されたバラバラの人形たちが横たわっていました。

ビートルズの四人が演奏している人形もいたはずですが、
今は誰がどこにいるのか・・
どれが誰なのかなんてもうわかりません。

世界25か国の人々の人形が今、一つに解け合います。
まさに人類の進歩と調和を成し遂げたのです。
そして彼らは「すてきな世界」から「想い出の世界」へ
人知れず旅立っていきました。


さようならファンタラマ

さようならすてきな世界



さて目的は達成しましたがせっかく来たんですから
もうしばらく冒険を続けることにします。

「ファンタラマ館」の反対側にある派手な建物が気になってしょうがなかったのです。


中には入ってみたらとにかく真っ暗
埃もすごひ・・

そして・・

足下に注意して歩くといきなりトラップが、大きな穴が・・

注意深くあたりを見回してみたら、
ここが大劇場のステージであることがわかりました。

その穴はオーケストラボックスだったのです。
ステージをよくみると廻る盆があります。
そう、あのドリフの「全員集合」でコントから歌にいくときに廻っていたアレです。


ステージ袖には白いピアノも置いてあります。♪あな~た あな~た~

このステージでは歌手を招いての歌謡ショーや、
専属歌劇団のレビュー公演などが行われていたようです。


全盛期のお姿


さらに劇場内なのにゲームコーナーもあった模様。
「チェイスH.Q」など懐かしいアーケードゲームの筐体が転がっています。

ここは今までの中で一番埃がひどく、あまり長時間いるとおかしくなりそうです。
しかも屋根が一部壊れているようで水もはいってきていました。


ホテルや美術館など見ていない施設もたくさんあるんですが、
広すぎてとても一日では廻り切れそうにありません。

参考MAP(出るときに見つけた。解体工事用のものらしい。)

というわけで退却することにしました。

地元の人にすら知られず、ひっそりと消えていった「ファンタラマ」

しかしこの記事の元を最初に掲載した4年前以降、
絶えず「ファンタラマ」で検索してくださる方やメールをくださる方が
いらっしゃることをみればわかるように、
訪れた人に強烈な記憶を残す存在だったようです。

私は残念ながら現役当時を知りませんが、
そこには確かに「すてきな世界」が存在したのだなぁ・・と確信し、
訪れたことのあるラッキーな人をうらやましくも思います。

どうか長く語り継いでいってください。
あなたの記憶の中に残る「幻のユートピア」
「ファンタラマ」そして「那須ロイヤルセンター」のことを・・

P.S
実はこの取材の一年後にOさんと現地を再訪しました。
那須ロイヤルセンター跡地はまるごとゲーム会社のコナミに買われ、
同社の研修センター「コナミスーパーキャンパス」となりました。

なんと「ときめきメモリアル」のゲームでもロケ地として 使われたりもしているそうです。

ホテルだった建物などは宿泊・研修施設として改修の上、
再利用されているのですが、
「ファンタラマ」をはじめとする屋内遊園地施設や大劇場などは
取り壊されてしまい、すでに跡形もありません。

また「メタルギア」シリーズなどで知られる小島監督のブログでも
新装なったあとのスーパーキャンパスでの写真が載ってますが、
どこですか?これ?というくらいの変わりようです。

せっかくなので元の形を生かして、 「コナミのわいわいワールド」(仮)として
リニューアルオープンしてほしかったんですけどね。

もちろん「ファンタラマ」はゴエモン、ツインビー、
そしてときメモファミリーなど総出演で復活ですよ。

伝説の木だって10万本くらい植えちゃえばいいんです。

そしたら全国からドッと人が押し寄せて
そしてアッという間に去ってきそうなものです。

追伸 動くファンタラマの動画公開される!→ファンタラマは実在した!(詳しくはこちら)
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幻のユートピア・ファンタラマを探して 中編 [廃墟]

2001年某月某日、私はOさんと那須高原へやってきました。

夏休みになるとファンタラマの前では
早稲田大の漫研の学生が似顔絵描きのバイトにくる伝統があり、
あのさくまあきらさんやドラクエの堀井雄二さんもバイトをしていたとか、
遊園地のゲーセンの運営はナムコがやっていたらしいとか・・・。

そんなどうでもいい話をしながら、那須のメインストリートから
横道へそれると山に入っていくと、霧が濃くなってきました。
そして横を見ると人工的なフェンスが・・・

「ここだ!」

我々は車を止めて、さっそく潜入を開始します。

東京ドーム10個分というのはさすがに伊達じゃなく、
現役当時を知らない我々はどう進んでいいのか検討もつきません。

しかししばらく歩くと・・

霧の向こうに電車が見えてきました。

那須ロイヤルセンターの経営母体だった福島交通の
飯坂東線(廃線)で1971年まで活躍した路面電車だそうです。


車内は長い年月放置されてすっかりボロボロになっていました。
もったいないというか、鉄っちゃんは泣いてるぞ


電車に別れを告げると霧の向こうに目指していた建物が見えてきました。
霧の中に浮かぶ廃墟、たまりませんね。

すごいぞ!ラピュタは本当にあったんだ!!

・・・さて冒険を続けます。

どうやらこの建物が屋内遊園地入り口のようです。


歓迎 トトロ。様、O様・・・って書いてあったら怖い!!


入場料200円。でも今はタダ


入り口です。
団体さんは左側 個人は右側
二人だけど団体さんってことで中にはいると・・・

がら~ん

既に遊具やゲーム機などだいぶ撤去されていたようです。
どんどん中を進みます。

色調といい、60-70年代の匂いがプンプン


見て下さい。なぜかあちこちの壁に人型の的みたいのがあります。


さすがロイヤル トイレのマークも王様です。


そして階段を下ると・・


出た~オバケェ~ヘ(゚д゚ヘ))))))~

暗闇でこんなん見たから素でビビリました。
が、残ってたのはこの入り口だけであとはぜんぶ壊されてました。

全体案内図とかが撤去されていてすでになく
しかもやたらと広いので愛しの「ファンタラマ館」はなかなか見つかりません。

その代わりに見つけたものは・・

お風呂のマーク♪
せっかくですからちょっと覗いてみましょう


脱衣場やお風呂にも白樺の木があるあたり・・那須っぽさを感じますね。
お湯がでるなら浸かっていきたいところですが、
ライフライン完全ストップしてますので無理です。


お風呂上がりはビールで宴会
てなわけで隣には大宴会場がそのまんま残ってました。


50インチテレビのついたカラオケセットも置き去りです。


埃っぽいのでちょっと外にでてみました。
相変わらずのすごい霧
ちなみにこの向こうにはゴーカートコースがあった模様です。


しばらく歩くと謎の階段を発見
昇ってみると・・・


なにやら植物園のような建物が見えます。

近づいてみると・・

枯れた植物と死にかけの植物の狭間に
なにやら水路のようなものがみえます。
そしてその傍らにはピクリとも動かない鳥が一羽・・

ま、まさかこれが・・・
どこか入り口はないものかと探してみました。

遊園地部分のサブゲートだったのでしょうか?
入り口らしきものがありました。

中に入っていくとなにか見えます。
あ、これは・・・!!

遊園地の定番メリーゴーランドです。
役目を終えて、解体を今か今かと待っている様子。

そしてその奥、足場のムコウに何やら入り口らしきものを発見!

間違いない。

事前に珍日本紀行さんで確認済のファンタラマ館の入り口といっしょの形です。
(写真お借りしました。)


ゲートをくぐるとまたも白樺の木が、
そして私たちの目に飛び込んできたのは・・

やっと会えました!ファンタラマ!!

後編へ続く

P.S
ファンタラマ前で似顔絵描きの経験をお持ちのモリナガ・ヨウさんの一冊
じゃらんで連載していたものが一冊にまとまりました。

東京右往左往―TOKYO GOING THIS WAY AND THAT

東京右往左往―TOKYO GOING THIS WAY AND THAT

  • 作者: モリナガ ヨウ
  • 出版社/メーカー: 大日本絵画
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 大型本


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