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ドラマ・最後の戦犯(追記あり) [ラジオ・テレビ]

この間、千人祈のことを書いたけれど、
その千人祈の書籍化にあたってご尽力いただいたのが
当時の出版社の役員だった佐田野 渉さん

その後も「ウホッ!いい男たち」を含めて様々な書籍関係のお仕事で
ご一緒させていただいていて、時々飯を食いに行ってます。
(というかほとんどごちそうになってます。スミマセン)

で、そんな佐田野さんのお父様の体験を元にしたドラマが
明日の夜9時~NHK総合テレビで放送されます。

タイトルは「最後の戦犯」

実話を元に見習い士官の半生を描いたNHKスペシャルドラマ「最後の戦犯」(後9時)が7日、総合テレビで放送される。テレビドラマ初主演となる俳優のARATAは「不安もあったが、当時の映像や資料を読み込み、少しずつ気持ちを高めていけた」と自信をみせた。

NHKドラマ「最後の戦犯」 ARATAが初主演

最後の戦争犯罪人として法廷に立つことになった佐田野さんのお父様と
そのご家族の体験をもとにしたお話です。

逃亡「油山事件」戦犯告白録

逃亡「油山事件」戦犯告白録

  • 作者: 小林 弘忠
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本



すっかり平和呆け極まった現代の日本人に
罪、責任、裁くということの意味が改めて問われる内容になっていると思います。
「私は貝になりたい」映画版より見応えあると思いますよ。

よかったらご覧くださいませ。その前日の番組を担当していたので、
実はあまり寝てなかったのですが、篤姫に続いて夜9時からのオンエアを見ました。

お父様は知らないんだけど、佐田野さんのことはよく知ってますからね。
性格的にはよく似てらっしゃるんだろうな・・・
なんかすごい感情移入してしまって・・泣いてしまいました。
(ご本人も試写とBSの先行とこれで3回見たのに泣いたって言ってましたが)

ドラマは主人公の吉村 修(ドラマなので名字は改名)が、
終戦直前の1945年8月に上官の命令で
捕虜の米兵を斬首・処刑するシーンから始まります。

その後終戦を迎え、戦犯として訴追・責任追及されることを恐れた
元上官が吉村ら処刑にかかわった兵に逃亡を勧め、
家族と別れを告げ、北へ北へと進み、
その後、岐阜県多治見に落ち着いて
工場で偽名で働きながらも
命令に従っただけなのに戦犯と呼ばれる悔しさと、
人を確かに殺してしまったという後悔の念に苛まれる葛藤を中心に

九州で残った家族が戦犯の家族として
警察から執拗に取り調べを受け、周囲から冷たい視線を浴びながら
辛い日々を過ごす様も描かれています。

そして4年が経ち、ついに司直の手が迫り、
舞台は巣鴨プリズンへ
(なぜ多治見にいることがばれて逮捕されたのかとか、
一部が尺の関係か割愛されていて違和感がありましたが)

収容され、久しぶりに再開した戦友、そして元上官達

上官は必死に自分の罪(命令)を否定し、醜くも生き延びようとする中で、
吉村は逆に自分は確かに人を殺してしまったのだから・・と
罪を償おうという気持ちになります。

そして・・・
横浜軍事法廷で最後に裁かれる戦犯となった吉村に
下った結審

ドラマではありますが、佐田野さん曰く85%は実話というこのお話

戦争を知らない世代が大半となった今だからこそ
戦争というものがいかに様々な人の人生に影響するのか、
見た人がいろいろ考えさせられた内容だったと思います。

あと国家の威と名を借りてやりたい放題やっておきながら、
責任を下になすりつけるような輩は今もってたくさんいますよね。
なんだかムショーに腹が立ちましたわ・・。

P.S
吉村 修こと佐田野 修さんの息子である佐田野 渉さんと
このドラマの原作となった
「逃亡 『油山事件』戦犯告白録」の著者 小林弘忠さんの対談が
毎日新聞のサイトに載ってますので興味ある方は読んでみてください。

こちらから
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