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昭和初期の幻ドリンク どりこの の封印が解けた [ウォッチ]

以前にもこのブログで少しだけ話題にしたことがあった「どりこの」



サミゾチカラさんの広告看板コレクション どりこの もあるでよ!

戦前、出版社の講談社が販売していた
今で言うカルピス的な水で希釈するタイプの健康飲料
(もっともカルピスもすでにこの当時からは販売されてたのでこの例えは微妙なのだが)

戦争中に砂糖の不足から生産中止となり、そのまま幻になったものの
私の生まれ育った大田区にある「どりこの坂」や目黒の「どりこ広場」(工場跡地)など

ゆかりの地に長らくその痕跡を残したり、

その味を生かして開発された「どりこの饅頭」が各地で販売されていたり、

その味の記憶はよほど鮮烈だったようです。

今までも何度かメディアでその話題が取り上げられ、
幻ドリンクとして有名でしたが、

現在かつての発売元だった講談社の現代プレミアブログ内において、
ライターの宮島英紀氏により、80年近い時をさかのぼっての本格調査をまとめた
「どりこの探偵局」が連載されています。

いや~、これが無料で読めちゃうとは信じられないくらい面白い。

まずは第一回から読んでみたらいいさ

しかも第二回では講談社に保存されている昭和14年製造の保存資料を
開栓して飲んでしまうし・・・

見た目はともかく味はたぷん当時のままというのがすごい

>>心配していたような腐敗もまったく感じられず、きわめてフレッシュだ。そういえば、糖分が多い飲食物は、塩漬けと同じく、細菌の繁殖をおさえると聞いたことがある。軽く発酵していたせいもあるのだろうが、飲んで15分もすると、体がポカポカと温まり、心なしか活力がわいたような気がした。

第四回では子供の頃によく「どりこの」を飲んでいたという現講談社社長
野間佐和子氏が

>>「自宅の倉庫には昭和40年ころまで“どりこの”が保存されていたと思います。あまりにたくさんあるので、我が家ではお茶やジュース代わりに飲むのがあたりまえになっていました(笑)。最初に飲んだのは3歳くらいだったかしら……甘くてフルーティーで、私はしぼりたてのリンゴジュースみたいだなと思った記憶があります」

と証言

瓶ドリンクは案外賞味期限がなく、かなり長期保存ができるとは聞いていたけれども
まさか数十年経っててもいけちゃうというのはすげー話だと思いました。

野間社長は「どりこの 再販売は考えないの?」という問いに対し、

>>「いまの時代に甘い飲み物はどうでしょう? 仕事としてはちょっと……。でも、いまもしも“どりこの”があったなら、私は飲んでみたいですね」

と答えているのだけれど・・

製法の資料が失われたという話もあるけれど、
どっかで再現・製造しようという動きがでてこないものかしらねぇ・・。
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