見えるラジオはいま [ラジオ・テレビ]
今では使っている人どころか、
知っている人も少ないかも知れないが、
TOKYOFM系列(JFN)のFM局が実施している
「見えるラジオ」(=FM文字多重放送)というものがある。
対応の受信機を使うとFMラジオ放送の音声に加えて、
30文字全角1画面のテキスト情報が出てくるというシロモノ。
1995年に放送がはじまった。
タクシーや電車の中で電光ニュースが流れてたりするが、
あれも実はこの技術を応用していたりする。
あとカーナビが取ってくる渋滞情報のVICS
あれも実はこの技術
そういう意味ではすごく役に立ってるのだけど、
、一般向けの受信機はあまり普及せず、
現在は市販品はほとんど全滅状態。
FM802やNHKなどJFN以外の局では
放送をとりやめるところもでてきた。
そんな見えるラジオが輝かしいニューメディアだった頃。
12-11年前にかけてのこと
当時、学生だった私は
アルバイトで見えるラジオの番組制作をしていた事がある。
半蔵門のTFMにあったH社製Windows3.1の初代端末で
ひたすらテキストを入力するのだが、
あまりに使えないシロモノだったので
途中からは当時愛用していた
PC9801NL/R+VZeditorや
オアシスポケットで原稿を書き、
それをコンバートして読み込ませたりしていた。
特にエンターテインメントチャンネルというところの番組は、
事実上無法地帯でコラムみたいな文章とか、
FAX投稿を受け付けたりとか
(当時はまだEメールは一般的でなかった。)
ホント好き放題にやらせてもらえた。
テキストだけでどこまで表現できるのか?
たった30文字の限界に挑んだ一年だった。
その後、2chで一般的になるAAも
随分いろんなものを作ったが
端末によって表示がずれるという問題もあって
すぐさま壁にぶつかった。
当時我々はテキストジョッキー(TJ)と名乗り、
あげくには全国各地廻って勝手にイベントというかオフ会をやったりもした。
ちなみに当時のTJ仲間が
その後、TFMリスナーには馴染み深いオフサイド大西氏や、
現在ラジオマニア界の重鎮として暗躍しているDAVE川崎氏である。
よくもまぁあんなに濃くて、デブばっか揃ってたもんだと思う。
リスナーではなくて、
見えラジを見る人だから見えナーなのだが、
当時出会った人とは今でも一部交流があったりする。
そのあと予算縮小とかいろいろあって、
そんないい時代はあっという間に過ぎ去り、
私も「見えるラジオ」を離れ、ずいぶん経ってしまったのだが、
先日ふとしたことから最後の携帯型見えるラジオ端末こと
panasonicのRF-VR01を手に入れたので
久々に使っている。
特に香川県では
私がTJをやっていた当時から活躍されている
FM香川の瀬島ディレクターがいまだにローカルチャンネルで
TJをされていて驚かされた。
公式サイト
↑
一部内容も見られます。
いわゆる遊び部分は減ったし、
携帯やネットに繋がる環境さえあれば
もはや不要のシロモノではあるのだが、
黙っていても情報がタダで入ってくる
プッシュ型サービスという意味では
アメリカのポケベルがそうであるように、
生き残りの道があるんではないかな?と思ったりもする。
昔に比べると文字多重の電波も強くなって受信しやすくなったし・・
ま、もう新端末発売の可能性がない今となっては
そんなこと言っても無駄かもしれないけど、
これまたちょっと早すぎたのかもね。
P.S
17年ぶり本格復刊 「ラジオパラダイス」は2/16日発売決定とのこと
一応、ラジパラ出身者としてwkwk期待あげ
面白そうだな。
by noric (2007-01-31 17:39)
購入したいので、探している最中です。携帯は病院など禁止区域もあるし、有料だし、災害時には使い物にならない。その点、試聴できる地域ではこれはすごくいい!と思う。
…何にしてもネーミングが良くないですね。「文字ラジオ」の方がピンと来ます。「何なのそれ?」と人の好奇心を刺激するような気がするし。
by 通りすがり (2007-07-20 13:37)