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小室哲哉 罪と音楽 読了。 [日記]

結局買っちゃいまして、移動の合間に読み終えました。

罪と音楽

罪と音楽

  • 作者: 小室 哲哉
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2009/09/15
  • メディア: 単行本



まー、文章はゴーストライトではなくて小室さん本人なのかなぁ?という感じ。
本というより手紙に近いというか・・・
だから正直言うとちょっと読みづらいです。

一応世間を騒がせてしまったこと、犯罪といえば犯罪を犯したことに関する
本人の心情や反省の弁は綴られているのだけど、
現時点では言えないことも多いだろうし、
何より今もって本人にも実感が沸いてない
(どこかで自分がやったわけでないと思ってるのかもね。ま、そうなんだけど)
という感じも垣間見えて・・

このへんがはっきりするのではと期待している人にはおすすめしませんね。

あくまでこんな状態になってもなお彼に期待し、
応援したいという人が読むべき本

これから自分がどうやってまた音楽と向き合っていきたいのか
所信表明的な部分に多くのページが割かれているのだけど、
彼の持っている嗅覚の部分は確かにすごいなぁ・・と改めて感じました。

特に本で改めて書かれていたのが、
時代の中で今空いている隙間を見つける、ポジションをとるという考え方

実は私は学生時代、93-95年くらいの間、
ちょうどTK黄金時代に向かう渦中のエイベックスに出入りしてたのだけど、

具体的には ドリカムブームが一段落してきたから、新たにダンス版ドリカムを作って
デビューしたらそのポジションをとれるかも・・という企画=globe だとか

今やTwitterで再ブレイク?広瀬香美の「ロマンスの神様」が流行れば、
その高音ボーカルの伸びや、歌詞の一部をヒントに
あれをもっとカラオケで売れる曲に=trfのBOY MEETS GIRL だとか

とか当時いろいろな実例を見たり聞いたりしていて、

パクリというよりも、今、こういう需要があるはず・・という場所をみつけて
そこを一点集中で攻めていくというこの考え方は
(この大元は小室さんではなくビーイング 長戸大幸に源流があるんだけど)

私もそののち企画を立ててお仕事するようになったときに影響を受けました。

エイベックスという会社も見事にこのやり方を踏襲して成長してきたわけで、
その恩恵や彼の感覚はまだ衰えていないと確信したからこそ、
松浦さん、千葉さんというトップお二方も再生させる価値ありと
あれだけ支援に動いたのでしょう。

(完全に余談だけどエイベックスってものすごくビジネスで音楽やってる会社と見られがちだし、
そういう側面も強いんだけど案外日本人的というか情緒的な面もあるんだよね。

で、その中心には実は松浦さんがいる。
社長交代となったときもずいぶん話題になったけど、
もっと成長するために売れることをやれ!!って追求されても、
絶対儲からないであろうレーベルやアーティストもたくさん抱えてるし、
今は売れなくなってしまっても、会社にかつて利益をもたらしてくれたアーティストは
なるべく契約切らないで大切にするでしょ?
(trfは言うに及ばず、安室なんて一時は移籍してもおかしくないと思ったけど、
ずっと抱えてきちんと再生させたし・・)

自分のヒット曲とか仕事した記憶とか、年月が微妙に間違ってるのが
かえってあのモーレツだったけどビューティフルではなかった
90年代のTK黄金時代のリアルさが伝わってくるようでよかったけど・・

構成・編集をTM時代からのお抱えライター・藤井徹貫氏がやってるのに
そういうとこ直さなかったのが不思議でしょうがないんだけど、
ワザとやってるんでしょうね。きっと

この時点でこういう本を出すことには賛否両論あると思いますが、
私はまー、小室共同募金に寄付したつもりで買いました。
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